リラックスに聴く曲「Misty」2013年09月22日

リラックスする為に良く聴く曲の一つに「Misty」がある。
これはジャズピアニストのエロル・ガーナーが作曲した曲で、僕は同じジャズピアニストのKenny Drewがカバーした「By Request」というアルバムに入っているやつが好きだ。

この曲が始まると、どういうわけか、「金曜の夜」「土曜の夜」のイメージが、ふっと湧いてくる。湧いてくる、というか入ってくるような感じだ。
「金曜の夜」「土曜の夜」と言っても、盛り場のイメージでは無くて、静かで穏やかな「明日の休みを家で待つ」ような、わくわくとした心持の夜のイメージだ。

最初Ebで始まると、すぐBbmからDb9wo経てAbmaj7に行くコード進行が好きだ。
このBbmのところで、イメージが入り込んでくる。

つまり僕の脳の中では、Eb→Bbmと「金曜の夜」「土曜の夜」がリンクされていることになる。

実はこのコード進行は、他にも良く出てくるやつで、例えばMishaのファーストに入っている「キスして抱きしめて」などでも、キーはCだが「キスして抱きしめて、愛してるって言ってー」の最後の「てー」の所に使われているのが、」この進行だ。

この進行が入ってくると、ちょっとハッとするが、その後の転調を心地よく予感させる。
「心地よい変革」とでもいう感じだ。
料理で言えば「スパイス」ということになるだろう。

Kenny Drew「Misty」は、ことあるごとに聴く。
「Misty」の美しいメロディと、そして、ちょっとした「心地よい変革」、すなわち「何か良いこと」を期待しながら聴く。