似ている?2014年08月10日

子供の頃、地方に住んでいた僕は、東京にかなりの憧れを抱いていた。
当時の銀座四丁目の交差点や新宿の街並みの写真を、飽くことなく、憧憬を持って眺めていた。

大学に入学することになって、東京の大塚に住むことになった。それは自分の意志では無く、当時の状況で、そうせざるを得なかった。

最初の大塚の印象は最悪だった。
大塚から王子方面に通ずる折戸通り、という通りを歩いたのであるが、僕の田舎には無かった都会の哀愁、街の裏の世界の侘しさみたいなのが、僕の心象にドッと流れ込んできた。
あの銀座四丁目の華やかさとは、うって変わった寂しさに、東京に裏切られたように感じた。

時は流れ30年以上経った。

僕は今折戸通りを王子方面に行った付近に住んでいる。
大塚には今でも良く行くし、今は銀座の風景よりも大塚の風景の方が、愛着があるし自分に合っているように思う。

僕は未だ独身で、結婚生活の経験が無いので偉そうなことを言える立場に無いのであるが、もしかしたら、街と女性との結婚に共通するところもあるのかなとも思う。

最初銀座のような華美な点に惹かれ、いざ結婚したら、大塚のような面が露呈し、裏切られたように感ずる。
しかし年月を重ねて、いつしか大塚面も愛せるようになる。場合によっては、そちらの方が好きになる。

独身男性の妄想でした。

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