シナリオ気にしてちゃ2013年12月15日

2006年に寺尾聡が自らの往年の大ヒットアルバム「Reflections」をセルフカバーした「Re-Cool Reflections」というアルバムを出した。
曲の順番・雰囲気は変えず、アレンジをいくらか変えている。

最近このアルバムを良く聴いている。
中でも「出航 SASURAI」が、アコースティックなアレンジが施してあって、こっちの方がイイかもな、と思えるくらいの出来だ。

僕が浪人時代に、「Reflections」が大ヒットしたが、このアルバムは曲も粒ぞろいで、中でも「予期せぬ出来事」という曲が僕は当時好きだった。

カップルでパーティーに行った男が、他のカップルの女とパーティーを抜け出して恋に落ちていく、という話が、実に明るい曲調で歌われていく。

これ今思えば、体の良い浮気礼賛の歌というか、とんでもないチャラ男の歌である(笑)。

ただ僕自身当時はそんな意識は全然無くて、むしろこの曲の世界に憧れすら抱いていたもんだ(笑)。

この曲の作詞は、寺尾聡氏では無い。
大ヒットした「ルビーの指輪」は、あの松本隆であるが、この「Reflections」の楽曲の大半を作詞したのは、女性作詞家の有川 正沙子氏である。

つまり「予期せぬ出来事」も有川氏の作詞になる。

であるから、こんなことも想像してみた。

この「予期せぬ出来事」では、パーティーで視線があった男女が、そこでビビッときて、お互いのパートナーの目を盗んで抜け出してしまう、という展開であるが、実はこうした劇的アバンチュールを、女性が潜在的に望んでいるのではないか?。ということだ。

勿論有川氏に男性目線での作詞が発注されたわけだろうけれど、潜在願望が出ないとも限らないはずだ(笑)。

だからと言って、僕がパーティーに出て、他のカップルの女性を奪ってやろうと思っているわけでは無い(笑)。そもそもパーティーに一緒に行くパートナーも無ければ、パーティー自体すら無い(笑)。

まあ、ともあれ、この曲は今でも僕の好きな曲ということには、変わりない。
確かに全体的にはチャラい詩ではあるが、この曲には僕自身、昔も今も好きなフレーズがある。

それがサビに出てくる「シナリオ気にしてちゃ、恋はできない」というフレーズだ。

結構恋というものは人によってそれぞれで、マニュアル、というものがあまり通用しない、という気がする。
この曲の意味とは多少違うが、恋の偶発感個別感みたいなのが「シナリオ気にしてちゃ、恋はできない」というフレーズに、とても良く出ている、そんな気がする。

まあ、50過ぎの独身男の考えることでもないが(笑)。

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