南佳孝のライブ2014年05月18日

16日に南佳孝のLIVE、「Soloism」というのに行ってきた。
場所は渋谷の文化総合センター大和田伝承ホール。

ライブの内容は、他人の曲のカバーをメインにして、オリジナルを何曲かはさむ構成だった。

ギターとピアノのみの伴奏で、それを一人で交互に演奏する。
南佳孝氏はブラジル音楽にも造詣があって、アレンジにもその影響が伺えた。

僕が南佳孝氏を初めて聞いたのは、高校生の時に友人に勧められて聴いたのだが、その時の友人曰く「日本人には珍しく、日本の演歌の影響が少なく、西洋風で非常に洗練されてる」というようなことだった。

確かに当時日本ではフォークからニューミュージックの転換期で、当時メジャーだったフォークシンガーなどは、良くも悪くも、日本的なメロディアスな味が強く出ていて、演歌などの日本の伝統的音楽の流れが、やはり色濃くあることは感じられた。

であるから、南氏は日本のミュージシャンとしては、非常に早い時期から、洋風のクオリティーの高い音楽をやってきた一人ではないだろうか。

カバーは洋楽が多く、トップはビートルズの「すてきなダンス(アイム・ハピー・ジャスト・ダンス・ウィズ・ユー)」からビリージョエルの「素顔のままで」に続くなど、僕もほとんどわかる曲であったが、それだけに、60を過ぎても、こうして好きな曲を歌って行ける南佳孝氏に、うらやましさ、羨望の念がひしひしと湧いてきた。

この曲は、こうしてアレンジするんだ!、とかこういう切り口もあるんだ!、とか、この曲ライブでやると、こうなるんだ!、とか、いろんな発見もさせてくれた。

いろんな意味で、啓示的なライブだった。