電子書籍二冊2011年08月28日

ipod-touchのアプリで電子書籍を購入した。
確かに電子書籍は、夜寝る時などに、ちょっとだけ読みたい、なんて時に結構重宝だ。

購入したのは以下の二冊。
「僕が大人になったら」佐渡 裕(さど ゆたか)PHP文庫
「被災者のメンタルケア」松本賢一 サンマーク出版

「僕が大人になったら」は紀伊国屋書店のアプリで、「被災者のメンタルケア」はサンマーク出版のアプリで購入した。

佐渡氏は今や日本クラシック界を代表する指揮者。今年あのベルリンフィルの定期公演の指揮を振っている。
佐渡氏の文章は非常に軽快で、まさに音楽でも聴いているかのようだ。
僕と年齢が近く、時代的な感性には親近感がある。

松本賢一氏は阪神大震災の被災者でもあった。
今回の東日本大震災を受けて、かつての被災の体験を元に被災者のメンタルケアを説いている。

こういった天災では確かに当事者の身になってみなければ本当のところはわからないかもしれない。
しかし、こうした松本氏の著作のようなものがあることで、被災者の心の一端を垣間見ることはできる。

そして僕らには想像力、というものがある。
想像力は、動物には無い、人間に与えられた特権である。
想像力を駆使して、他者の心中を思い図る、ということが僕ら人間にはできる。
そうした意味でも、滅多に無い経験を経た著者の貴重な体験を経た言葉は、直接の被災者では無い僕らでも非常に有益なものとなるだろう。