バブルを考えてみる2013年11月10日

僕が社会人になってから数年間は、ちょうどバブルの時代だった。

今よくテレビでバブル時代を検証するような番組をやっていたりするが、大抵は文化的な側面や経済的な側面しか捉えていなかったりする。

確かに僕もあの時代は、いくらタクシーを使っても交通費が全部出たことを考えると、経済的な面では恩恵を受けていたといえる。

しかし、しょっちゅうタクシーを使っていた、ということはそれだけ当時残業ばかりしていた、ということに他ならない。

メンタルヘルスマネジメント検定の勉強をやったおかげで、日本も大分企業が社会人のメンタルヘルスを考えることができる状況に、制度が整ってきたことがわかった。

それまでは社会人の過労死とか自殺の問題も、メンタルへルスの不調だとは考えてもらえない状況があったと思う。

バブル時代なんか、まさにそうで、お金が使われたと同時に、僕らの時間もとことん使われた。
深夜残業・休日出勤は当たり前、そういう雰囲気・土壌が、あのバブルの基盤にあり、あの時代を支えていたとは、今は考えてももらえぬだろう。

勿論、そうした土壌は、バブル特有のものでは無く、日本の企業には昔から根付くものかもしれない。
まあ、しかしながら、その特徴がバブル時代で顕著に表れたのは確かだ。

あの時代の無茶な働き方で、健康や家庭や人生を損ねた人もきっと多くいるだろう。
あの時代に、メンタルへルスが、もっと考慮されていたら、犠牲者は大幅に減ったのかもしれない。いやしかし、逆に考えると、バブルの無茶があった為に、メンタルへルスを考慮する動きが、やっと出始めたのかもしれない。

もしバブル時代に戻りたいですか?、と問われたら、即答、いや喰い気味で、「とんでもないです。絶対戻りません!」と僕は答える(笑)。

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