リスタートに相応しい曲【晴】2005年08月27日

 部屋の部分的掃除を行った。
 部屋が狭くモノが沢山有り過ぎて、全面的掃除は時間的体力的にも現在は不可能な状態になっている。
 であるから僕の場合掃除と言えば、もう部分的掃除でしかない。

 部分的とは言え、今まで雑然とモノが積上げられ混乱の極みにあった部位が整理整頓された様を見ると、やはり精神もシャンとはするもんだ。

 こうして少し気持ちも落ち着いてきたような時はモーツァルトを聴くと精神衛生上尚更良い。
 これから又健康的になろう、という気分に合っている。

 今日は交響曲の38番ニ長調(D)K504と、39番変ホ長調(Eb)K543を聴いた。
 モーツァルトというと屈託の無い明るさ軽快さ、というイメージがある。
 この2曲とも、勿論そうした局面も保持している。
 しかしこれらの楽曲の魅力は、そうした明るさが不意に陰りを見せるような、深い陰影に富んだところにある。

 だからといって暗い音楽なのでは無い。
 時に美しいグラデーションを見せるかのような陰影は、むしろ僕らを人生の深みへと啓発するような、示唆に満ちた音楽を提示する。
 モーツァルトが現代まで広く多くの人に支持されている由縁が、まさにこれらの交響曲のような楽曲があるからこそ、ということを強く感じさせてくれるのである。