注意が逸れた時は要注意【晴】2005年11月12日

 スターウォーズ新シリーズで見られるシスのダークサイドな手口は、こんな感じだ。

 1.クローン大戦を引き起こし、一見分離主義の反乱と見せかけ、実は自分の最大の敵であるジェダイを疲弊させ一掃し、銀河を乗っとる意図があった。仲間と思われていた分離主義者は後で抹殺されてしまう。
 2.シス卿ダース・シディアスすなわちパルパティーンは、自分の野望を遂げる為に、有能なアナキンスカイウォーカーと親しくなり弱みを握り、自分の側へ引き込む。

 これは言い換えるとこうなる。
 1注意を他の一見重要そうな事象に向けさせ、一番重要なことから目をそらさせる。あるいは虚偽の情報を流し、状況を混乱させる。
 2.自分が利用したい者を気づかないように安心させ親しげに近づく。気づいたらもう抜け出せなくなっている。
 
 アメリカのドラマ「24」でも1や2が非常に良く出てくる。
 これらは映画やドラマに限らず、我々の日常でも良く見かけられるダークサイドなやり口だ。

 僕らも時々日常の雑事に追われ大切なことを見失うことは良くある。
 マスコミで流布しているようなニュースも、かつて第二次大戦でそうだったように、本当は国民の注意を逸らす為で、実は裏で何か別なことが画策されていても全くおかしくは無い状況だ。

 ところで人類にとって目を曇らされ忘れている大切なこととは何だろうか?。ダークサイドによって目を曇らされ見失う大切なこととは何だろうか?。

 それはいろいろあるかもしれないが、僕が思うに大きなことは、愛の大切さに気づくこと、そして人間にとって霊性が欠かせないものだと認識すること、ではないかと思う。

 誰しも愛の暖かさや、愛によってトラブルが解決したりする体験を、それが愛だとは気づかなくても一度はしたことがあるはずだ。それを、その時の感覚を僕らは良く思い出さなくてはいけない。

 ダークサイドにとって一番困ることは何か?。
 それは我々が愛のパワーを持つことだろう。物質的価値観が崩壊し、権力や富では無い、違う価値観に人間が向かうこと、愛を基本法とすることに人類が向かうこと、それがダークサイドにとっては対極なことだろう。

 敢えて、こういう言い方をするならば、大多数の平凡で善良な人々が愛のパワーを身につければ、世界全体の波動は上がるはずだ。
 そうして今とは違ったレベル、空気で人々は問題に対処することができるはずだ。

 逆に言えば、大多数の平凡で善良な人々が愛を忘れ霊を忘れ物質的なことだけに価値観を見いだしていくならば、物質的な力を支配しているダークサイドにとっては思うツボなのである。
 大多数の平凡で善良な人々が物質的な波動に波長を下げてくれれば、ダークサイドにとっては一番操作し易く味方に付け易く、これほど力強いものは無い。
 であるから、ダークサイドにとって一番困ることは、大多数の平凡で善良な人々が愛のパワーで波動を高めることなのである。

 だから我々が愛を忘れ霊を忘れ、物質的な価値に身を捧げるような方向に行っているとしたら、それはダークサイドに向かっていると、自分で気づいて、いつでも軌道修正した方が良いだろう。

 ただスターウォーズにおいてアナキンスカイウォーカーがそうだったように、情愛深い人ほどダークサイドには堕ち易い。
 ダークサイドは、そこに付込んでくる。というか付込み易いからだ。
 ここで必要になってくるのが、精神的な鍛錬なのである。