こんなオレでも・・・【晴後一時雨後曇】2005年08月23日

 こないだ伊藤幸弘氏の「こんなオレでも生きててよかった」という本を読んだ。
 伊藤氏は元暴走族の総長という経歴の持ち主で、この本にもその辺の話は勿論出てくる。
 ところがこの本は読み終えて実にハートフルなものを感じるのである。
 実際僕も電車の中などで読んでいても、思わず目頭が滲んできて困ったこともあった。
 何度も壁にぶつかっても、くじけず立ち上がってくる伊藤氏の姿に心を打たれるのである。

 伊藤氏は現在非行カウンセラーとしても活躍されている。
 確かに、こんな人こそ実はカウンセラーに向いているのかもしれない。
 僕も一時期カウンセラーの如きものを目指そうとした時期があったのであるが、人の相談をするのに自分を全然コントロールできていないことに気づき断念した。

 僕の如き、安全地帯でヌクヌクとエロビデオ見ながらぐうたらしている独身中年がハナクソほじりながら「暴力はいけないよお〜」などと言うのと、散々暴力の世界で修羅を目の当たりに体験して来た人が「暴力はいけない」というのでは、言葉の重みが全然違うのである。
 これはいかんともし難い事実だ。

 だからといって勿論自分は情けないダメ人間だ、というつもりは無い。
 たぶん僕には僕の役目があるのだとは思っている。
 まあ、強いて情けない点を上げるとしたら、この年になってもまだ役目がハッキリ見えていないとこか(じゃ、ダメじゃん)。

 ん?、自分は情けなくなくても、人は情けないって思ってるって?。
 そうだねえ、僕40過ぎて独身だし貯金も無いし、冷蔵庫も無いし・・・って、言われなくてもワカッとるんじゃ〜あ〜っっっ!(やれやれやっぱり情けなや・・・)。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://songbook.asablo.jp/blog/2005/08/23/52578/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。